第1回~混雑解消の切り札、ワイドドア~
記念すべき第1回はワイドドア車。
首都圏を中心に朝ラッシュの混雑が常態化してきたころ、鉄道会社は、
・本数を増やす
・両数を増やす
・線路を増やす
・車両のドアを増やす
などと混雑を緩和すべく様々な策を取ってきました。小田急線でも複々線化の事業が進められていました。しかしそれと並行して...
こちらの通常よりドア幅が大きい車両を小田急1000形を始め、2000形、3000形の一部編成で採用しました。当時は画期的だと思われていましたが、いざ運用してみると乗降時間を削ることは出来なかったり、さらには椅子の数が減るなどの問題が発生。登場から数年後にはドア幅の修正が行われたほか、現在では急行や快速急行などの優等種別では見られなくなりました。
(元々ホームドアに対応ができないので今では多摩線、江ノ島線と小田原線の相模大野以西での運用がメインです)
混雑解消を目指して製造されたワイドドア車、今では3000形の編成が今日も優等種別で複々線を走り、昭和末期から平成初期にかけての時代の証人として駆け巡っています。
今回はこれで以上です。